アライドテレシスは4月26日、企業向けの5G(第5世代移動通信システム)ネットワーク接続対応ルーター「AT-AR4050S-5G」と、5G MEC(Multi-access Edge Computing)を通じて実現される映像伝送の新サービスとの接続検証を実施したことを明らかにした。
今回の検証では、AT-AR4050S-5Gをau 5GとAWS Wavelengthを介して、カメラで撮影された映像とその映像の解析結果が遅延なく配信できることを確認できたという。また、長時間の安定的な配信が可能であることも確認している。
IPカメラや各種センサーなどさまざまなIoT(Internet of Things:モノのインターネット)デバイスが普及したことで、データの集積と活用の方法が広がり、データを生かす環境としてMECが注目を集めている。
MECとは、クラウドなどの通信を介さずにネットワークエッジの部分のみでデータの収集や処理、保管などを実施するため、低遅延での処理が可能。また、MEC環境の中のみでデータを通信するため、セキュリティリスクの低減も期待できる。
MEC技術と5G通信を組み合わせることで、双方の利点を活用した低遅延かつ高セキュリティなデータ処理環境の構築が見込める。高画質でリアルタイムな処理が求められるスポーツやイベントのライブ中継や、遠隔操作や遠隔操縦を利用した医療分野などで、活用が期待される。