日立システムズは4月26日、Microsoft Azureを基盤として活用した総合経費管理システム「Traveler’sWAN」の販売を開始したことを発表した。

  • Microsoft Azureを活用した「Traveler’sWAN」の概要図

    Microsoft Azureを活用した「Traveler’sWAN」の概要図

Traveler’sWAN」は、国内外出張手配から旅費・経費精算までを一つのシステムで管理できる総合経費管理システム。

従来の「Traveler’sWAN」の機能を維持したまま、「Gateway for Business Cloud」のサービス群の中からMicrosoft Azureをベースとしたクラウド基盤サービス「おてがるCloudスターターパック」を採用し、SaaS型とプライベートクラウド型の2種類のクラウドサービスとして、主に従業員数500名以上の企業向けに提供する。

「おてがるCloudスターターパック」はクラウドの構築から運用・セキュリティまでがパック化されており、Microsoft Azureのようなパブリッククラウドを使用しながらも、運用・監視ノウハウが蓄積された「日立統合管制センター」を活用し、24時間365日の監視運用が可能。

Microsoft AzureはISMAPに登録されており、政府が政府情報システムに求めるセキュリティ要求と同等のレベルを必要とする官公庁や地方公共団体などの公共分野や民間企業でも活用できる。また、「Traveler’sWAN」を使用することで完全モバイル対応での経費申請も可能となり、ペーパーレス化、業務の効率化、利便性向上などを実現する。

  • SaaS型とプライベートクラウド型の比較

    SaaS型とプライベートクラウド型の比較

SaaS型のクラウドサービスは、旅費精算などの基本機能を安価かつ短期間で導入できるほか、設定されている豊富なパラメーターの中から自社が必要とするパラメーターの選択が可能。

プライベートクラウド型のクラウドサービスは、SaaS型の機能に加えカスタマイズが可能で、日当手当てなどの規定の反映や、個別条件による承認ルートの選択、さらには公務員旅費法の反映など、旅費精算における企業、公共団体固有の制度や仕様を反映することが可能となっている。

Traveler’sWANの提供価格は、SaaS型が初期費用400,000円〜、月額費用が10,000円〜(50ライセンス)。オンプレミス型のライセンス費用は1,650,000円〜(100ライセンス)、プライベートクラウドの月額利用料230,000円〜(100ライセンス)。