SCSKとMILIZEは4月26日、金融業界を取り巻く環境変化に対応する、堅牢性と安定性を兼ね備えた新たな金融ITサービスの構築を目指して、業務提携に関する基本合意書を締結したことを発表した。なお、SCSKはMILIZEが行う第三者割当増資を引き受け、7.5億円の出資を行っている。

両社は今回の資本業務提携を通じて、双方の強みを掛け合わせることで金融機関のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を支援する。また、Embedded Finance(埋込型金融)領域でのFinTechサービスの構築や、SCSKが取り組むTAMP(Turnkey Asset Management Platform)事業といった、資産形成および運用市場におけるシミュレーションサービスなどの新サービス開発に着手する。

  • 資本業務提携の概要

    資本業務提携の概要

昨今は、金融業界においても既存システムの刷新や基幹システムの効率化が進められるとともに、デジタル技術を活用した新しいサービスやビジネスの迅速な立ち上げが求められている。

これまで、SCSKは金融業界において基幹システムやその周辺システムを中心にシステム構築やサービス提供を行ってきた。また、金融サービスプラットフォーム領域におけるDX事業化の実現に向け、新たなビジネスやサービスの創造にも取り組んでいる。

一方のMILIZEは、金融工学、ビッグデータ、AI(Artificial Intelligence:人工知能)、機械学習、ファイナンシャルプランニングなど、金融業界のシステム開発経験を生かした独自サービスを手掛けている。