ベンチャーサポート税理士法人を運営するベンチャーサポートグループは4月26日、全国の経営者1004人を対象に実施した「インボイス制度」の導入に対する意識調査の結果を発表した。

「インボイス対応のレジやシステムを導入しますか?」と質問したところ、「導入予定」が22.2%と、インボイス関連のシステムの導入を予定していない企業が多数となった。その内訳は、「導入するか未定」が27.4%、「導入しない(インボイス対応のスタンプを利用予定)」が10.9%、「導入しない(手書きで対応予定)」が23.0%、「インボイス制度の登録申請はしない」が16.5%となっている。

  • インボイス対応のレジやシステムを導入しますか? 引用:インボイス制度の導入に対する意識調査(ベンチャーサポートグループ)

現時点で、インボイス対応のレジやシステムの導入を予定している経営者の割合は2割にとどまっているほか、レジやシステムを導入せず、手書きやスタンプで対応を予定している人が3割に上ることが明らかとなる結果に。

また具体的に、インボイス制度の導入に向けてどのようなことを準備しているのか聞くと、「税理士に任せている」「経理や税理士との打ち合わせや業界団体主催の勉強会へ参加などの準備をしている」「業務系システムアップデートおよび帳票類の登録番号をフォームに記載する」などの声が寄せられた。

「インボイス制度導入後、免税事業者との取引をどのようにする予定ですか」と質問したところ、「これまで通り取引する予定」と回答した経営者が53.8%と最も多い割合となった。次いで、「未定」と回答した人が27.6%となっている。「取引しない予定」は10.3%、「取引数を減らす予定」は7.1%と合わせて2割近くとなり、今回のインボイス制度による影響の大きさが分かる結果となった。

  • インボイス制度導入後、免税事業者との取引をどのようにする予定ですか 引用:インボイス制度の導入に対する意識調査(ベンチャーサポートグループ)

最後に「インボイス制度について、IT導入補助金を申請予定ですか?」と質問したところ、「はい」と回答した割合は24.2%だった。ITツールなどの導入費用は、補助金を活用することで負担を軽減することができるが、IT導入補助金の申請を予定している割合は2割にとどまることが判明している。