都築電気は25日、医療機関向けに「AI退院日予測サービス(仮称)」の無償トライアルを開始した。

  • AI退院日予測サービス(特許出願中)

    AI退院日予測サービス(特許出願中)

サービスは麻生飯塚病院、麻生情報システムとの共同研究から開発されたもので医事システムや電子カルテなどから抽出される入院データをAIで分析。退院日の高精度な予測が、看護師や管理栄養士などの業務の多くのシーンで役立つ情報となり業務効率化に貢献する。

  • 飯塚病院でのサービス利用者の声(同社資料より)

    飯塚病院でのサービス利用者の声(同社資料より)

2022年に総合的品質管理(TQM:Total Quality Management)の功績を表彰するデミング賞を医療機関として初受賞する麻生飯塚病院は、病床管理の最適化に活用しており、看護師配置の共同開発に向けた検討も開始している。"部分最適の点はAIに委ね、これからの医療界の未来を担うには、医療と経営に精通した全体最適統制を図る力量をもつ人材育成の強化へシフトしたい"と同院副院長兼看護部長の森山由香氏は述べる。

無償トライアルは、期間一カ月間、DPC(Diagnosis Procedure Combination)等データを抽出可能であることを条件に、都築電気のWebサイトから申し込める。