アイシンは4月24日、量子コンピュータによる物流最適化に関する技術開発に成功したと発表した。スタートアップ企業であるQC Wareと共同で、量子コンピュータを用いて輸送の最適ルートを割り出す技術を開発した。総合科学ジャーナルNature誌が出版するScientific Reportsに論文が掲載された。
物流において、最大の積載率や最短経路、最小のトラック台数で輸送する最適ルートの設計は不可欠であり、複雑な条件を満たすこのルートを導くには膨大なデータを扱う必要があるという。
このデータの処理に、高い計算能力がある量子コンピュータを用いることで今回の技術の実現が可能になるとのこと。この技術を実装すると、瞬時に最適ルートを導き出すことができ、業務効率向上に大きく貢献するとともに、物流工程でのCO2排出量削減にもつながるとしている。