日立製作所は4月20日、ITプロダクツ設計・製造拠点である神奈川事業所(秦野市)における、カーボンニュートラルに向けた製品のライフサイクルアセスメント(LCA)の取り組みやノウハウを「EcoAssist-Pro/LCA」として社内外に展開することを発表した。

  • 「EcoAssist-Pro/LCA」の概念図

    「EcoAssist-Pro/LCA」の概念図

日立は2023年1月より、神奈川事業所における新製品や既出荷製品において、設計部品表(BOM)をベースに、原料の調達から製造工程における燃料・電力の使用、製品の使用・廃棄に至るCO2の排出量を、製品単位で精緻に自動算定・可視化する実証を行っており、このたび実製品での効果検証を完了した。

これを受け、本日4月20日より「EcoAssist-Pro/LCA」を拡販活動を開始するとともに、要件定義や顧客環境での実証実験を順次進め、2024年3月の提供開始をめざす。なお、提供価格は個別見積り。

  • 「EcoAssist-Pro/LCA」のダッシュボード画面

    「EcoAssist-Pro/LCA」のダッシュボード画面

今後は「EcoAssist-Pro/LCA」を、日立グループの製造拠点のみならず、顧客や社外パートナーにも展開することで、算定に要する工数を削減するほか、各Scopeでの排出量の把握と課題箇所を明確にし、より効果的な脱炭素化に向けた取り組みを行うことが可能になるとしている。