東芝デジタルソリューションズは4月20日、米国ArasとArasが提供するPLM(Product Lifecycle Management)ソリューション「Aras Innovator」の日本市場での販売に関する「ARAS PARTNER AGREEMENT」を同日締結したことを発表した。これにより、東芝デジタルソリューションズは「Aras Innovator」の販売、運用・保守に関する外販ビジネスを開始する。

「Aras Innovator」はオープンソースのPLMパッケージで、製品開発における企画から保守までの製品ライフサイクルの管理や情報の一元管理が可能。

東芝グループは、収益力向上とプロセスの最適化を目指し、デジタル変革を進めており、エンジニアリング領域においてもBPR(Business Process Re-engineering)やITの刷新を進めていることを背景に、東芝グループ内で活用する次期基幹システムとして、Arasが提供するPLMソリューション「Aras Innovator」の採用を決定したという。

東芝デジタルソリューションズは、東芝グループでの「Aras Innovator」のシステム構築、運用・保守で得る知見を生かした外販ビジネスを展開するとともに、製造業向けソリューション「Meisterシリーズ」と「Aras Innovator」の連携による設計・生産・O&M(Operation & Maintenance)をつなぐ新たなソリューションの開発も進めていく。

市場拡大が期待される製造業のDX(デジタルトランスフォーメーション)への対応力強化と事業拡大のため、2023年4月1日付でIT領域とOT領域のソリューションをワンストップで提供できる「スマートマニュファクチャリング事業部」を設立した。今回のAras Corporationとの販売パートナー契約を機にエンジニアリング領域への事業を拡大し、製造業のDX推進へ貢献していきたい構え。