Node.jsプロジェクトチームは現地時間19日、アプリケーション構築のためのJavaScript実行環境「Node.JS」最新バージョンとなるNode.js 20のリリースを発表した。change logはGitHubに設置、インストーラーは公式サイトからダウンロードできる。
実験的な機能として--experimental-permissionで動作する"Permission Model"を実装しており、--allow-fs-readや--allow-fs-writeほか制御フラグを合わせて使うことで開発者がファイルシステムの操作など特定のリソースへのアクセスを制限し、機密データへのアクセスや有害コードの実行を防げるようにする狙いがある。詳細はV20.0.0のドキュメントに記載してある。
$ node --experimental-permission --allow-fs-read=* --allow-fs-write=* index.js
ユースケースの拡張も期待できるプロジェクトをバイナリにコンパイルし、Node.jsをインストールしない環境に単一で実行可能アプリを配布する機能#47125も実験的機能として加わるほか、GoogleがOSSで提供しChromeでも利用されるJavaScriptエンジンV8が11.3に更新され、ARM64 Windowsの公式サポートなど新たな環境も提供される。
Node.js TSC(Technical Steering Committee)メンバーである Rafael Gonzaga氏は"実験的なパーミッションモデルの追加とV8の更新により、Node.js 20は、Node.jsが開発環境にどのように適合するかをテストするのに最適です。この1年間で、Node.jsの安全性とパフォーマンスを向上させる素晴らしい進歩を遂げました"と述べている。「Node.JS」20は6カ月後の10月には、長期サポート提供のLTS版になる予定。