弁護士ドットコムは4月19日、弁護士ドットコムの登録弁護士109名を対象に実施した「電動キックボードに関する調査」の調査結果を発表した。電動キックボードは2023年7月に道路交通法の改正案が適用がされ、16歳以上なら免許・ヘルメットなしで利用できるようになる。

同調査結果によると、電動キックボードの規制緩和に半数超の弁護士が反対していることが分かった。また改正後、電動キックボードの事故は増加すると思いますかと尋ねたところ、「やや増加する」「増加する」を合わせると92.6%という結果となった。

  • “電動キックボード”の規制緩和に半数の弁護士が反対 出典:弁護士ドットコム

    “電動キックボード”の規制緩和に半数の弁護士が反対 出典:弁護士ドットコム

  • 9割の弁護士が“電動キックボード”事故増加へ懸念 出典:弁護士ドットコム

    9割の弁護士が“電動キックボード”事故増加へ懸念 出典:弁護士ドットコム

弁護士に新制度への懸念点を聞くと、95.1%が「周囲の歩行者の事故リスクが高まる」、77%が「周囲を走る車や自転車の事故リスクが高まる」、67.2%が「ヘルメットや免許が不要になることで事故リスクが高まる」と回答している。

  • 新制度への懸念点 出典:弁護士ドットコム

    新制度への懸念点 出典:弁護士ドットコム

さらに、事前に交通ルールを確認するテストやルールを解説した動画視聴を進めるガイドラインを策定する方針について尋ねたところ、「やや不十分だ」「不十分だ」を合わせると62.4%という結果となった。

  • 弁護士の約6割が事業者の対応は不十分と回答 出典:弁護士ドットコム

    弁護士の約6割が事業者の対応は不十分と回答 出典:弁護士ドットコム

調査に参加した弁護士からは、「歩道走行禁止、原付と同等の規制を強くかけるべき」、「郊外など使用場所を限定するなどすべき」、「事故を未然に防ぐためにヘルメット着用を義務化するべき」と、さまざまな意見が寄せられている。