overflowが運営する「Offersデジタル人材総研」は4月17日、ChatGPT利用経験者であるデジタル人材305名を対象に実施した「デジタル人材の意識調査レポート ChatGPTが与える業務への影響」を発表した。
ChatGPTの利用を始めたタイミングを聞いた質問では、43.0%が2022年11月から2023年1月のテスト版がリリースされ、ユーザーが100万人を突破した頃から利用していると回答した。
利用した内容については、「業務上の調べ物」という回答が最も多く62.3%となった。また調べものだけでなく「業務上のメッセージ作成」(29.2%)や「プログラム作成」(27.9%)、「ドキュメント作成」(23.0%)と業務での利用を模索している動きも確認されている。
また、ChatGPTへの印象を聞くと、「非常にポジティブ」と回答した51.5%と「ややポジティブ」と回答した38.7%を合わせた90.2%が、ChatGPTの登場はポジティブ派であると回答した。その理由としては、「効率化、自動化がすすむ」との回答が最も多く84.7%、以下、「自身の仕事が楽になる」が58.5%、「生活が便利になる」が52.0%と続いている。
「ChatGPTの発展を受け、デジタル人材の働き方はAIに代替されると思いますか?」と聞いた質問では、「大きく影響がある」24.3%、「やや影響がある」28.5%を合わせた52.8%が「影響がある派」の回答であることが分かった。
具体的には、「単純な資料・データ整理はAIが行い、それを元に価値を見出す仕事が増える」「サンプルコードのあり方、仕様書の書き方がChatGPT前提になる」「メール作成や顧客対応の手間が減る」といった業務効率化にChatGPTが一役買うのではないかという意見が多かった一方で、「簡易なタスクがAIに代替されることで、ジュニアクラスが職につけない可能性がある」といったキャリアを心配する声も寄せられた。