天地人は4月14日、将来の月面でのアスパラガス栽培に向けた取り組みが進展し、2022年3月に植えた苗が育ち、収穫を開始。渋谷の協力店に提供を開始したことを発表した。
アスパラガスは、栄養ドリンクに含まれる「アスパラギン酸」や抗酸化物質「ルチン」を含む植物であり、宇宙における抗酸化物質の体内での維持などを通して、月面で生活する人類の健康維持につながることが期待されており、同社では「月面アスパラガス」という名称で、その実現を目指すという。
すでに第1フェーズとして、2022年より本当においしいアスパラガスを作り、その価値を消費者に実感してもらうこと、ならびに栽培ノウハウを蓄積することを目的に通常の畑(栽培適地)にて、アスパラガスの栽培を開始。この取り組みに共感した2023年3月7日に渋谷にオープンした「天ぷら×白ワイン」がコンセプトの「テンキ」への出荷を開始しており、テンキでは天ぷらとして提供されるという。
なお天地人では、2023年に第2フェーズとして、アスパラガスだけでなく他の作物も何年も栽培していない「荒れた土地」や「耕作放棄地」、野菜の栽培自体が難しい「水田」でのアスパラガス栽培の実証を行う予定としているほか、その後、第3フェーズとして過酷な環境もしくは限られた資源でのおいしいアスパラガス栽培、そして第4フェーズでの月面でのおいしいアスパラガス栽培を目指すとしている。