中国CINNO Researchが2022年の世界の上場企業における半導体製造装置事業の売上高ランキングトップ10を発表した。
それによると、2022年の半導体製造装置事業トップ10 社の売上高合計は前年比6.1%増の1030億ドルとなり、過去最高を記録したという。
また、トップ10社の顔触れを前年と比較すると、ディスコがトップ10から脱落。代わって9位に日立ハイテクが入ってきた。また米Teradyneが前年の7位から10位に後退している。
トップは世界最大の半導体製造装置メーカーであるApplied Materials(AMAT)。同年の当該事業の売上高は同7.4%増となった。同社は「半導体製造装置のデパート」ともいえるほど幅広い工程に向けた製品群を手掛けており、CVD/PVDを中心とした成膜、イオン注入、エッチング、熱処理、CMP、計測/欠陥検出などの分野で強みを有している。2位は世界最大の露光装置メーカーの蘭ASMLで、売上高は同1.2%減。3位はエッチング、薄膜堆積、洗浄装置を主に手掛けるLam Researchで、売上高は同15.3%増。そして4位が日本の東京エレクトロン(TEL)で、コータ・デベロッパ、熱処理、エッチング、CVD、洗浄、検査装置などを手掛けており、売上高は同4.4%減となっている。このトップ4社はいずれも売上高が160億ドルを超えて他社を大きく引き離す存在となっている。
そして5位は欠陥検査、膜厚測定、CD測定、重ね合わせ精度測定などで高い存在感を示すKLAで、売上高の伸びは上位10社で最大となる同32.2%増。6位以下と4位以上のちょうど中間的な立ち位置にある。
6位以下は、6位がSCREENでエッチング、洗浄、コータ・デベロッパ、熱処理などを手掛け、2022年の売上高は同0.2%増。7位はテスト分野に強みをもつアドバンテストで、売上高は同4.6%増。8位は成膜、中でもALDに強みを見せる蘭ASM International(ASMI)で、売上高は同21・5%増。9位は日立ハイテクで、エッチング、計測・検査分野で存在感を示しており、売上高は同21.1%増。そして10はTeragyneで、アドバンテスト同様テスト分野が主軸。売上高は同21.3%減となっている。