SEMIは4月12日(米国時間)、2022年の半導体製造装置市場(新品のみ)が、過去最高を記録した2021年の1026億ドルと比べて5%増となる1076億ドルとなり、過去最高を更新したことを発表した。

国・地域別に見ると、中国が前年比で5%のマイナス成長となったものの283億ドルと2020年から3年連続で最大市場となった。2位は台湾で、同8%増の268億ドルで4年連続のプラス成長となった。3位は2022年に2位であった韓国で、同14%減の215億ドルとなっている。

この3つの国・地域が占める割合は全体の約7割ほどで、2022年の約8割からは減少しているものの、半導体製造装置メーカー各社が、これら3つの国・地域に注力する姿勢は変わらないとみられる。

上位3つの国・地域以外の、日本は同7%増の84億ドル。欧州は同93%増の63億ドル、北米も同38%増の105億ドルと好調。その他地域も同34%増の60億ドルとなっている。

  • 各国・地域の2021~2022年の半導体製造装置販売額

    各国・地域の2021~2022年の半導体製造装置販売額(単位:10億ドル)(出典:SEMI)

また、装置分類別では、ウェハプロセス用処理装置の販売額が同8%増、その他前工程装置も同11%増となった一方、組み立ておよびパッケージング装置は2021年に旺盛な成長を遂げたこともあり、同19%減、テスト装置も同4%減となったとする。

なお、SEMIのプレジデント兼CEOのAjit Manocha氏は、「2022年の半導体製造装置販売額が過去最高を記録したのは、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)や自動車などの主要エンドマーケットの長期的成長とイノベーションを支えるために生産能力を増強する業界の動きに起因している。この結果は、パンデミック時に表面化した半導体サプライチェーンの制約を将来的に回避しようとする各国の投資と決意を反映している」と述べている。