TOKIUMは4月13日、全国の経理業務に携わる421名を対象に実施した「経理の新入社員の業務に関する調査」の結果を発表した。

経理部門に配属された新入社員に最初に任せる業務は、「伝票入力(企業の支出を入力する作業)」(44.9%)が群を抜いて多い結果となった。次いで、「経費精算の確認・承認」(26.1%)や「請求書支払業務」(21.4%)など、定型化された業務を任される傾向が高いことが判明した。

  • 経理部門に配属された新入社員にはじめに任せる業務 引用:経理の新入社員の業務に関する調査(TOKIUM)

この結果は会社規模によって差があるものではなく、どの会社規模でも伝票入力が最も多い結果となった。一方で、「請求書発行」においては、従業員規模が1000名以上の大企業では10.1%、1000名未満の中小企業では23%と、最も大きく差が開いた。

さらに、従業員規模で差が開いた業務は「売上管理」で、従業員1000名以上で15.8%だったのに対し、従業員1000名未満は3.8%となっている。「現預金管理」は従業員1000名以上が12.7%、1000名未満が21.5%という結果になり、中小企業ではお金の管理に関する業務も任される傾向にあることがわかった。

  • 従業員規模による新入社員にはじめに任せる業務 引用:経理の新入社員の業務に関する調査(TOKIUM)

また「経理領域におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)で実施・検討している内容は何ですか?」という質問に対し、「インボイス制度への対応」と「会計業務のシステム化」が1位となった。その他、経費精算のシステム化が40.4%、請求書発行のシステム化が33.1%と伝票入力に関する業務のシステム化も上位に挙がっている。