NECは4月11日、IOWN(Innovative Optical & Wireless Network、アイオン)の新たな世界を体験・共創する場として「NEC CONNECT Lab with IOWN」(Lab with IOWN)を、NEC我孫子事業場(千葉県我孫子市)に開設したと発表した。

IOWNはNTTが2019年5月に提唱した次世代コミュニケーション基盤で、2030年の実現を目指して、さまざまな企業が連携して研究開発を進めている。

Lab with IOWNでは、IOWNを活用してビジネスの拡大を目指すパートナーや顧客と、各社の機器の相互接続検証やサービスを組み合わせた検証、各社のラボと連携した実証などを行うことができる。また、同施設では企業のデータセンター間や拠点間のAPN(All-Photonics Network)による接続を模した環境を構築し、大容量・低遅延なネットワーク環境を体感できるという。

  • 「NEC CONNECT Lab with IOWN」のコンセプト

    「NEC CONNECT Lab with IOWN」のコンセプト

Lab with IOWNは、IOWN構想の社会実装を目指すIOWN Global Forumによる機器やサービスの技術検証の場としても活用する予定だ。そのため、同施設はIOWN Global ForumのOpen APNアーキテクチャに準拠したNECの光伝送装置によるOpen APN環境で構築されている。

今後は、Data Centric InfrastructureやDigital Twin Computingなどの要素技術も追加し、IOWNで想定している各業種のユースケースを社会実装するための検証フィールドへと同施設を拡大していく予定だ。

  • NEC CONNECT Lab with IOWNで用いるOpen APNアーキテクチャ準拠の光伝送装置

    NEC CONNECT Lab with IOWNで用いるOpen APNアーキテクチャ準拠の光伝送装置