グロービス経営大学院は10日、昨年4月から提供する動画学習サービスとAIを組みわせて単科生制度の1/3の授業料で1/3の単位(0.5単位)を取得できる"ナノ単科"サービスにおいて、ChatGPTを活用した機能を実装し、受講生向けアプリ(Android/iOS)正式版をリリースしたことを発表した。

特許を取得する記述式のAI学習システム「GAiL」など既にAI活用の学習システムを運用しているグロービス経営大学院は、OpenAIによるChatGPTのAPIの公開からほどなく、対話型学習システム「GAiChaL(GLOBIS AI Chat Learning)」の開発を発表(ニュースリリース)しているが2週間強でサービスへの機能実装を行い、既にナノ単科受講生が活用している。演習問題に対して質疑応答を繰り返し対話的に学習できるシステムは、経営教育分野の独自ノウハウをコンテキストに織り込むことでChatGPTの回答の方向付けを行っている。受講生向けのアプリ正式版もリリースしており、携帯性に優れるスマートフォンからも動画とAIでMBA基礎知識を習得できるという、時間やコストも効率化できるプログラムになる。

今夏には、リーダーシップ・キャリアビジョン、戦略思考、アカウンティング、クリティカルシンキング、マーケティング入門講座など5科目9クラスの開講も予定しており、ビジネススキルの向上やリスキリングの幅も広げられそうだ。