ライボの調査機関「Job総研」は4月10日、1年以内~10年以上勤務している148人の社会人男女を対象に実施した「2023年 賃金格差の実態調査」の結果を発表した。

回答者全体に現在の年収額を聞いたところ、500〜600万円が17.6%で最多になり、500万円未満は全体の39.2%だった。具体的な年収額の記述回答から平均額を集計すると615.0万円になり、中央値は580万円、最頻値は550万円の結果になっている。

  • 左:現在の年収 右:具体的な年収 引用:2023年 賃金格差の実態調査(JOB総研)

年収額を男女別で見ていくと、男性の平均額は692.8万円で中央値は640万円、最頻値は550万円だった。対する女性の平均額は517.2万円で中央値は460万円、最頻値は380万円の結果となった。

年収額を年代別で見ると、20代の平均額は352.2万円で中央値は395万円、最頻値は550万円。30代の平均額は738.5万円で中央値は625万円、最頻値は650万円。40代の平均額は804.3万円で中央値は830万円、最頻値は810万円。50代の平均額は788.4万円で中央値は745万円、最頻値は750万円の集計結果になっている。

現在の年収額に対する満足度を聞くと、「とても満足している」6.1%、「満足している」19.6%、「どちらかといえば満足している」42.6%を合算した68.3%が「満足派」の回答をする結果となっている。

一方で、自己評価に対して現在の年収額とのギャップを聞くと、自己評価よりも「とても低い」4.8%、「低い」19.6%、「どちらかといえば低い」38.5%を合算した62.9%が「自己評価より低い派」の回答をしている。

  • 左:現在の年収額に対する満足度 右:自己評価に対して現在の年収額とのギャップ 引用:2023年 賃金格差の実態調査(JOB総研)

回答者全体の148人に自己評価する年収額を聞くと、「800〜900万円未満」が18.9%で最多回答になり、次いで「400〜500万円未満」が15.5%、「700〜800万円未満」が12.8%で上位3つの回答となっている。

自己評価額を年代別で見ると、20代の平均額は524.5万円で中央値は450万円、最頻値は550万円となった。30代の平均額は827.4万円で中央値は750万円、最頻値は900万円、40代の平均額は1,100万円で中央値は1,000万円、最頻値は1,200万円となった。50代の平均額は907.8万円で中央値は825万円、最頻値は1,000万円となり、年収額のギャップを最も感じているのは40代で、自己評価よりも実際の年収額が295.7万円低い結果が出た。