マネーフォワードは4月10日、地域金融機関と事業者間における融資の申し込みと、申し込み状況や審査状況の確認をオンラインで行えるサービス「Mikatano 融資ポータル」の提供を開始すると発表した。なお、同サービス初の導入先として、4月10日から八十二銀行が提供する「はちにのビジネスネットローン」で利用している。
地域金融機関は、地域の中小企業を支え、地域経済を活性化するため、地域における金融の円滑化に積極的に取り組むことが求められているほか、2013年以降は中小企業向けの貸出金は年々増加しており、地域金融機関は多くの融資ニーズに対応できる体制を整える必要があるとのことだ。
しかし、従来の融資手続きでは、事業者側はさまざまな書類を用意して窓口に出向いて申し込みをする必要があり、金融機関は大量の書類を管理して電話などで1件ずつ審査結果を通知するなど、双方に多くの手間がかかっていたという。
Mikatano 融資ポータルは、法人や個人事業主の事業者が金融機関に融資申し込みを行う際に必要な、借入額や借入時期・返済期間などの融資条件の設定、本人書類確認の提出などを、金融機関に対してオンラインでいつでも簡単に行える。
新規融資だけではなく、同一条件で再度融資の申し込みができる書替にも対応し、申し込み後は金融機関による審査状況のステータスがリアルタイムで更新され、審査結果も新サービス上で閲覧が可能。
融資申し込みの利便性が向上するだけでなく、過去の融資利用状況や返済期日の確認も容易に行うことができるほか、金融機関側の管理システムではすべての利用者の企業情報と融資状況や、利用者ごとの融資情報を一元管理できるため、業務効率化を実現するという。
また、事業者が複数の金融機関の口座残高や入出金明細をまとめて閲覧できるサービス「Mikatano 資金管理」、日常業務のDXを支援するサービス「Mikatano ワークス」、請求書のデータ保存を行える「Mikatano インボイス管理」などのサービスを活用して、資金繰りの状況や、今後の入出金の予定を確認し、資金が必要と判断した場合には新サービスを介し金融機関に対して融資を申し込むというように、事業者が資金繰りと資金調達をスムーズに行うサービスとして利用することができるという。