ディスプレイ・半導体産業調査会社である中CINNO Researchによると、2022年の中国および台湾のFPD産業(主に液晶/OLEDディスプレイパネル、ディスプレイモジュール、ディスプレイ材料および機器、およびミニ/マイクロLED)への投資額は約3636億元となったという。
特に中国にとってのFPD産業は国家戦略に基づく産業の1つであり、ディスプレイパネル産業の急速な発展に伴い、FPD関連のサプライチェーン需要も増加、関連企業も積極的に投資を行ってきたという。
また、中国および台湾におけるFPD産業への投資地域は比較的分散しており、12の省レベル(市を含む)の地域にまたがっており、そのうち4つの地域(安徽省、福建省、湖北省、ならびに台湾)での投資額が全体の10%以上を占め、上位6地域で全体の約70%を占める規模となっているという。また、中国国内ファンドが全ファンド投資額の85.7%を占め、香港、マカオ、台湾のファンドが14.1 %、日本と韓国のファンドが0.2%という割合だったとのことで、中国ならびに台湾のFPD産業に対する日本と韓国のファンドの投資プロジェクトが減少したとしている。
また、2022年の投資分野を見ると、主にパネルおよび関連材料の分野に投じられ、パネルへの投資が約1500億元で全体の約41%とトップ。次いでFPD材料で約1000億元で約27%、ミニ/マイクロLEDおよびモジュールへの投資は約550億元で約15%、FPD関連装置への投資は約65億元で約2%となったという。