ニコンは4月5日、デジタル天体望遠鏡を手掛ける仏Unistellarに出資したことを発表した。

両社は2021年にデジタル天体望遠鏡に関する共同開発基本契約を締結し、コンシューマ向け天体観測の分野における、革新的なソリューションの提供に向けた取り組みを進めてきた。今回の出資は、両社の事業シナジーの創出を促進させることを目的に実施されたもので、出資金額非公表ながら、ニコンとSBIインベストメントが共同設立したプライベートファンド「Nikon-SBI Innovation Fund」を介して、出資を実施したことが明らかにされた。

ニコンでは今後、光学技術と知見を生かし、Unistellarとともに、今後も人々に天体観測による感動を届け、宇宙への興味や関心を高めることで、科学の発展に貢献することを目指していくとしている。

またUnistellar側も今回の出資を歓迎するコメントを出しており、今回の出資によりUnistellarの画像処理ならびに天体観測のノウハウ、ニコンの光学および工業的専門知識の相乗効果を高めていくとしており、新たなスマート天体望遠鏡の開発と迅速な市場投入を目指していくとしている。