オラクルは4月3日(現地時間)、同社データベース製品「Oracle Database 23c」無料版となる「Oracle Database 23c Free—Developer Release」をリリースした。WebサイトからOracle Linux、Red Hat–compatible Linux distribution用RPM、VirtualBox用のイメージをダウンロードできるほか、DockerやPodmanなどのコンテナエンジン(docker pull container-registry.oracle.com/database/free)やおもなプログラミング言語での接続のスニペットを掲載している。なお、Windows版も近日中にリリースする予定だという。
「Oracle Database 23c」は、"App Simple"と名付けられアプリケーション開発の迅速化に重点が置かれたバージョンでJSONとリレーショナルモデル双方の長所を活かせるデータベースとして昨年10月にリリース。今回、最新機能を利用したいという開発者の要望に応え、ユーザーアカウントなしでもダウンロードできる形で提供されている。おもな特長として
- JSON Relational Duality
- JavaScript Stored Procedures (powered by GraalVM)
- JSON Schema
- Operational Property Graphs
- Oracle Kafka APIs
- SQL Domains
- Annotations
が掲げられている。開発者公式ブログには、ユーザー・アカウントやライセンスのクリックスルー要件なしでインターネットから直接ダウンロードできる「Oracle Database 23c Free—Developer Release」は、データ駆動型アプリを構築して実行したい人すべてにとって完璧なエントリーレベルのデータベースであり、Enterprise Editionやクラウドサービスとの上位互換があるため移行も容易である旨が掲載されている。