Sansanは4月4日、同社が提供する契約DXサービス「Contract One」のサービス向上を目指し、米OpenAIが提供する自然言語処理モデル「GPT-4」の利用研究を開始したことを発表した。

GPT-4は、米OpenAIが2023年3月に公開した大規模言語モデル(Large Language Model: LLM)で、対話型AI「ChatGPT」の有料版「ChatGPT Plus」とAPI経由で提供されている。前身モデル「GPT-3.5」から言語処理性能が進化し、より複雑なタスクに対応できるようになった。

Sansanは大規模言語処理性能を生かし、Contract Oneで提供している契約書データ化の精度とスピード向上につなげたい考えだ。具体的には、チャット型の契約データベース検索機能や契約情報の要約機能など、専門知識がない人を含め全社で契約情報を活用できる環境を実現していく。

Sansan Contract One Unit ゼネラルマネジャーの西村仁氏は、「法務以外のビジネスパーソンの契約に関するリテラシーは低く、契約内容の精査やリスク条項の確認など重要な部分が法務任せになっている。GPT-4の利用研究によって、専門知識がなくても誰でも簡単に契約情報を活用できるソリューションを拡充し、企業のビジネス強化をサポートしたい」と、コメントしている。