マネーフォワードケッサイは4月4日、オリエントコーポレーション(オリコ)と提携し、企業向け請求書カード払いサービス「マネーフォワード 請求書カード払い for Startup」の提供を開始した。ユーザーは同サービスを通じて、手持ちのカードで銀行振込指定の請求書の支払いができるようになり、クレジットカード決済の場合、実質的な支払いを先延ばしすることができ、資金繰りの改善を実現するという。
新サービスは、企業間取引で発行された銀行振込払いが必要な請求書を、手持ちのカードで支払いができるサービス。Visa、Mastercard、JCBの国際決済ネットワークブランドに対応し、請求書をカード払いに切り替えることができ、クレジットカード利用の場合、実質的な支払い日をカードの引き落とし日まで先延ばしすることができるようになる。
また、利用に必要な書類はカード払いに切り替えたい請求書のみとなり、融資やファクタリングなど他の資金調達手段に比べて書類準備の手間が少ないため、ユーザーの負担が少なく、資金繰りを改善することを可能としている。利用の上限額(利用カードの限度額内での利用が可能)、下限額はない。
これまで同社は、売掛金早期資金化サービス「マネーフォワード アーリーペイメント」、スタートアップ向け資金調達サービス「マネーフォワード トランザクションファイナンス for Startup」を通じて、売掛金を早期に資金化するという手段で企業の資金繰りを支援してきた。
今後はより幅広い資金繰りの課題を解決するために、より手軽な方法で実質的な支払い期限を先延ばしする同サービスの提供を開始。新サービスでは、オリコのWeb決済サービス「OricoPayment Plus」を使用してカード払いを実現していることに加え、オリコはアクワイアラーとして国際ブランドとマネーフォワードとの橋渡しを担う。
今後は新サービスの仕組みを使って、企業間後払い決済・請求代行サービス「マネーフォワード ケッサイ」やバックオフィスSaaS(Software as a Service)「マネーフォワード クラウド」上で、シームレスに請求書カード払いを利用できるように開発を進めていく予定だ。
なお、新サービスではスタートアップは優遇手数料率の2.8%で利用できるほか、4月4日~6月30日までの期間、すべての企業が2%の手数料で本サービスを利用できるキャンペーンを開始する。