リクルートは4月3日、毎月の給与振り込みを代行するサービス「Airワーク給与支払」の提供を開始すると発表した。また、賃金のデジタル払い「給与デジタル払い」を認める2023年4月1日付の省令改正に伴い、同社子会社のリクルートMUFGビジネス(RMB)は同日、賃金支払いを手がける資金移動業者として指定を受けるため、厚生労働省に申請したと発表。
事業者として指定されればAirワーク給与支払において、働いた分の給与を先に受け取る際の受取先として、RMBが提供する決済ブランド「COIN+」を設定できるようになるとのこと。同じくRMBが提供する、デジタル口座管理や「COIN+」による決済の機能も備えるアプリ「エアウォレット」を通じて、さまざまな銀行の預金口座とデジタル口座を連携させれば、「COIN+」で受け取った給与の銀行口座への出金や、アプリ間での送金・受け取りを無料で行えるという。
Airワーク給与支払を利用する事業者は、毎月、所定の賃金支払日に、一覧画面から従業員全員の給与を一括で振り込むことができる。従業員が希望する場合は、働いた分の給与を給与日前に支払うことも可能。振込先の金融機関にかかわらず振込手数料を含む利用料はは一律で、従業員自身で口座情報を変更できるためその都度事業者側で再入力作業などは発生しないとのこと。
従業員はサービスアカウントに登録後、あらかじめ金融機関の口座を登録。毎月の通常給与を受け取るほか、働いた分を給与日前に申請して受け取ることも可能だ。