NTTデータ先端技術は4月3日、統合ID管理ソリューション「VANADIS Identity Manager」の新バージョン(Ver.3.0)、および、シングルサインオン(以下、SSO)ソリューション「VANADIS SecureJoin」の新バージョン(Ver5.0)の提供を開始すると発表した。
NTTデータが開発したVANADISは、企業内で管理されている複数の社内システムのID情報やアクセス権限の承認プロセスを一元的に管理するソリューション。セキュリティの向上と運用コスト削減を目的とする。
生存や休止など現在のID状態や、権限設定状態、利用者などをデータベースで管理し、人事マスタとの連携などが可能となる。ID管理業務の効率化だけでなく、内部統制対応などコンプライアンス強化にも寄与するとのこと。
VANADIS Identity Managerの新バージョンではシステム管理機能を追加し、ユーザーの名前やIDなどの設定および変更が可能となったほか、バッチの実行スケジュール定義など運用環境に合わせた設定が可能となった。
また、AWS(Amazon Web Services)上のマネージドサービスとの連携にも対応し、SCIM(System for Cross-domain Identity Management)およびそれに準じる形式で各種クラウドサービス(Okta、ServiceNow、Salesforce)との連携も可能になっている。
今回のバージョンから、ライセンス形態をサブスクリプションライセンスに変更し、契約継続中は常に最新版を利用できるようになった。
一方のVANADIS SecureJoinは、複数の社内システムや社外サービスに対し一元的にログイン可能とするSSOソリューション。新バージョンでは、これまでカスタマイズで対応していたMFA(Multi-Factor Authentication:多要素認証)機能について、標準機能としてBXA(BizXaas-Authentication)連携のOTP機能を提供可能となった。