TISインテックグループのインテックは3月31日、産業界向けデータ連携基盤「APIプラットフォームサービス」の提供を開始することを発表した。これにより、API(Application Programming Interface)で社内外のサービスをつなぎ合わせて創出される「APIエコノミー」の実現を目指すとしている。

同社はAPIやデータ連携分野のビジネスを推進したい事業者を対象に同サービスを提供し、データ連携を通じたビジネスの推進や商取引領域における業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)に貢献するという。ビジネス上の安全なデータ連携を実現するために、産業界標準に準拠した高いセキュリティのAPIを公開する機能を提供するとのことだ。

  • 「APIプラットフォームサービス」のサービスメニュー

    「APIプラットフォームサービス」のサービスメニュー

今回のサービスにより、日用品や食品の情報を扱う企業と配送を行う物流企業間がデータ連携することで、商品のワンストップ配送や配送の最適化ができるようになるなど、領域が異なる企業同士のシナジーが生まれると期待される。

また、取引先から請求書を受領した場合に、電帳法対応サービスへの請求書の保存や、請求金額の自動的な決済も可能となる。

  • APIエコノミーの概要図

    APIエコノミーの概要図

同社グループはデータ、システム、企業、人などが有機的につながるビジネス共創基盤のコンセプトを「産業OS」として提唱している。この産業OSを実現するために、EDI(Electronic Data Interchange)サービスにより企業間取引を支えてきたレガシー領域と、APIによって複数のサービスをつなぎ合わせて創出される領域の連携を進めるとのことだ。