パナソニック コネクトは3月30日、2023年4月1日付で、製品やサービス・ソリューションのデザインを行うデザイン部門と、ブランディングなどを担当するマーケティング部門を1つに統合することを発表した。「顧客起点」のビジネス戦略や製品・サービス開発につなげる狙いがあるという。
これまでのパナソニック コネクトのデザイン部門は、プロダクトデザイン、UIデザイン、サービスデザインなど、職能により担当領域を分けて業務を実施する組織だった。そのため、部分最適になりがちで、総合的な提案になりづらいという課題があったという。また、マーケティング部門にも、デザイン機能が必要な際に部門が異なるために連携がしにくいといった課題があったとしている。
2つの部門を統合することで、職能別ではなく、各事業部ごとに必要な職能のデザイン担当がつく体制に変革できる。マーケティングとも連携しやすくなり、戦略視点でプロジェクトに携わることが可能になる。部門の統合により、双方の部門の人員合計は200名となり、新体制でデザインとマーケティング機能を企業経営に生かしていくことを目指す。
また同社は、4月から人事制度をジョブ型人材マネジメントへと移行させる。報酬制度も改革し、「仕事」に応じた報酬、「成果」に応じた報酬、「個」に応じた報酬、の3つの報酬ポリシーで成果を報酬にひも付ける。
代表取締役 執行役員 社長・CEOの樋口泰行は、「デザインやマーケティングは、BtoB業界にとっても大変重要な機能。その担うべき役割はより大きくなっている」と、コメントしている。