英Omdiaの調査によると、2022年の日本の半導体市場の規模は371億2100万ドルとなり、世界の半導体市場(5957億2400万ドル)に占める割合は6.2%であったという。
その日本市場での半導体メーカーの売上高トップ10と見ると、2021年にトップだったIntelが売上高を前年比26%減と落とし3位に転落。それとは逆に、競合AMDが同59%増と売り上げを伸ばし2021年の4位から一気にトップに躍り出た。ゲーミングPCやPlayStation 5向けプロセッサがけん引した模様で、このAMDとIntelの浮き沈みの傾向は世界市場でも見られるという。
2位は、前年同様にルネサス エレクトロニクス。同社の全売上高は同51%増と伸びたが、日本市場だけを見ると微減となっており、かつ売上高の海外比率が約8割と、国外への注力が見て取れる。このほか、トップ10の中に日本の半導体メーカーとしては、5位にソニーセミコンダクタソリューションズ、9位に東芝が入っている。キオクシアは、メモリ業界の市場減速、価格下落、減産などの影響によりランク外となったという。キオクシア以外のメモリメーカーでトップ10に入っているSamsung Electronics、Micron Technologyも売上高を落とす結果となっている。
また、この10社の売上高合計は、日本市場の売り上げの5割を占める規模であるという。
ちなみにファウンドリであるTSMCはランキングに入ってないが、同社の日本市場売り上げは全社の5-6%ほどで、仮に5%として同社の2022年売上高を計算すると約38億ドルほどとなる計算である。