Intelは3月29日(米国時間)、データセンターおよびAI事業に関する最新情報、ならびにデータセンターの製品ロードマップに関するウェビナー「Data Center and AI Investor Webinar(DCAI Webinar)」を開催。Intel Xeon スケーラブル・プロセッサの今後のスケジュールなどを紹介した。
それによると、同社は2023年1月に第4世代Intel Xeon スケーラブル・プロセッサ(開発コード名:Sapphire Rapids)を正式に発表したが、その後継となる第5世代Intel Xeon スケーラブル・プロセッサ(開発コード名:Emerald Rapids)を2024年第4四半期に提供する予定としている。また、高効率コア(Eコア)を採用した次世代Xeon「Sierra Forest(開発コード名)」を2024年上半期に提供することも予定しているほか、2024年中にEmerald Rapidsの後継となる高性能コア(Pコア)採用の次世代Xeon「Granite Rapids(開発コード名)」も投入していく計画ともしている。さらに、2025年にはSierra Forest後継となる「Clearwater Forest(開発コード名)」も市場投入する計画であることも披露した。
2023年中にFPGAを15製品投入することを計画
このほかIntelは、2023年中にFPGAを15製品、市場投入することも明らかにしたほか、2025年にかけて次世代FPGAならびにeASICを提供する計画であることも明らかにした。また、AIアクセラレータ「Habana Gaudi 2」の後継として「Habana Gaudi 3」が計画されていること、ならびにその後も継続してシリーズが提供されていくことも紹介された。
このほか、GPUについては、3月頭にロードマップ変更が示されていたが、「Intel Data Center GPU Maxシリーズ」(開発コード名:Ponte Vecchio)の後継として、従来予定されていた「Rialto Bridge(開発コード名)」がキャンセルされ、2025年に「Falcon Shores(開発コード名)」を投入する計画としている。ただし、このFalcon Shoresも、当初はCPU+GPUのXPU構成として2024年に投入する予定であったものが、現在、その第1弾製品はGPU単体として提供される計画に変更されている。
Intelでは、AI処理の60%ほどがそれほど大きくないモデルの処理で、そこには主にCPUが用いられ、残り40%の重い処理にはGPUやAIアクセラレータが用いられているとしており、CPU、GPU、AIアクセラレータ、FPGAと幅広い製品ラインナップを用意することで、市場の成長に合わせた事業の拡大を目指していきたいとしている。