ANA Digital Gate、全日空商事、ANA FESTA、日立製作所の4社は3月29日、空港内ギフトショップANA FESTAの対象店舗（11空港20店舗）において、来店時にマイルが貯まる「顔認証スタンプラリー」に関する共同実証実験を実施することを発表した。

  • 対象店舗の来店時にマイルが貯まる「顔認証スタンプラリー」

    対象店舗の来店時にマイルが貯まる「顔認証スタンプラリー」

この実証実験のサービス基盤には日立の特許技術PBIを活用し、顔情報を復元不可能な形に暗号化することで、安全・安心な生体認証を実現している。ANA Digital Gateと日立は2022年7月～11月、北海道のゴルフ場にて、店舗のDX支援およびマーケティング支援を目的とした「指静脈スマートチェックイン」の実証実験を実施した。

今回の第二弾として、実証実験の場をANA FESTAに移し、「顔認証スタンプラリー」の企業のマーケティング活動における有用性および広告媒体の価値を検証する。

来店者が自身のカメラ付きデバイスで氏名・メールアドレス等の情報と顔情報を専用サイトより事前登録し、対象店舗に来店した際に店頭のタブレット端末で顔認証（来店チェックイン）することで、ANAのマイルが貯まり、さらにANA FESTAでのおすすめのお土産情報などの入手や、来店チェックインの回数に応じてボーナスマイルも貯められる「顔認証スタンプラリー」の実証実験を実施する。

  • 実証実験の実施概要

    実証実験の実施概要

この実証実験を通じて店舗集客を図り、さらに「ANAマイレージクラブお客様番号(10桁)」に紐づく属性・利用データを元に、多様化する顧客のニーズに合わせたマーケティング活動を進めていくとしている。

なお、顧客の顔情報そのものは、生体情報を復元できない形に暗号化する日立の独自技術PBIにより、端末やクラウド上に保管しないため、生体情報が漏えいし、なりすましに悪用される恐れはないとしている。

  • イメージ写真

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4社は今後、当実証実験を通じて「顔認証スタンプラリー」のマーケティング活動における有用性および広告媒体の価値を検証し、得られた知見を生かして事業化を目指すという。さらにANA Digital Gateと日立は、様々なシーンにおいてもサービス展開を図っていくほか、ホテルなどのチェックインや決済などサービス拡充の検証を進める構えだ。