ノーコードのモバイルアプリ作成ツール「Platio」を提供するアステリアは28日、非IT人材の若手社員らが中心となって業務改善に役立つ20種以上のアプリを開発するエピソードを発表した。

LIMNO公式Webサイト

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取り組んだのは、鳥取県鳥取市のLIMNO(リムノ/旧 三洋テクノソリューションズ鳥取株式会社)の現場の若手社員たち。特定用途のタブレットや通信機器などの開発・製造を行う同社は、2023年1月1日に設立10周年を迎え株式会社LIMNOに改めた。サービスに適したハードウェアをカスタマイズで実現するPersonalized HaaS(Hardware as a Service)プラットフォームを立ち上げるなど海外展開も視野に入れた事業拡大を推し進める同社の新社名には、"あらゆる限界を超えて、失敗を恐れずに挑戦を続ける"(Limit、No)という社員の思いを込める。

非IT人材の社員でも業務デジタル化とプロセス改善を実現できるツールを検討していた同社は、ノーコードで素早くアプリを作成できる「Platio」を導入。講習でアプリの作成方法を学び、2カ月間で試作版を含んだ20種以上の業務改善アプリを作り出している。

  • 点検項目をチェックし報告すると自動で共有(同社資料より)

    点検項目をチェックし報告すると自動で共有(同社資料より)

「Platio」公式サイトのテンプレート一覧

「Platio」公式サイトのテンプレート一覧

総務部門では工場や倉庫における分電盤のオンオフ、戸締まりなど100以上のチェック項目を備える終業前の火元管理アプリ、製造部門では機密情報の取扱を管理する記録簿としてUSBメモリの持ち出し状況の管理アプリ、品質管理部門では基幹システムへの連携による部品の数量管理アプリ、開発部門では消耗品の在庫情報管理アプリという具合に部門ごとに業務に役立つモバイルアプリを開発した。

多くの職場には小さな問題が山積する。これを課題と捉え、素早くツールを開発することで業務効率化に貢献させているが、LIMNO 代表取締役社長 木村 裕一氏が"現場が自分自身で業務を見直して変革するためには、気付いたら、まずやってみようと思えるくらい簡単で取り組みやすいことが重要"と述べるように、気付いた事を簡単にモバイルアプリに変換できれば、業務改善は大きく進捗するというわけだ。プログラミングの知識がなくともノーコードでモバイルアプリを作成できる「Platio」には雛形にできる多数のテンプレートも用意されており、これをカスタマイズして携帯性に優れたモバイル活用アプリを実現できる。