アジレント・テクノロジーは3月28日、自動分注ソリューション「Agilent Bravo NGS」、ならびに同プラットフォームと統合されるオプションとしてオンデッキサーマルサイクラー(ODTC)を発表した。
このオンデッキサーマルサイクラーを活用することで、Bravoプラットフォームにおいて、次世代シーケンシング(NGS)、エンドポイントPCR、セルベースアプリケーションの自動化ワークフローの一部としてサーマルサイクルを実行できるようになるという。
具体的には、オンデッキサーマルサイクラーにより、複数のタッチポイントでマイクロプレートをBravoデッキから取り外してオフラインの他社製サーマルサイクラーに設置する必要がないため、Bravo NGSプラットフォームでシームレスなワークフローを実現できるようになるとしているほか、無人運転の機会が広がり、パフォーマンス向上やプログラム済みプロトコルの使い勝手向上を果たすことができるようになるとしている。
また、同社では無人運転時間の延長と省スペースを実現し、温度の影響を受けやすいアッセイステップで重要なサーマルサイクラーへの直接ピペットが可能なソリューションを必要とするすべてのラボにとって、BravoとODTCは費用対効果に優れた製品になると説明。Bravo NGS WorkstationとODTCをSureSelect試薬と組み合わせることで、NGSソリューションの自動化が可能になり、それによる時間の短縮が果たされ、新しい自動化アッセイの最適化における負担を低減するとともに、幅広いアプリケーションニーズに柔軟に対応することができるようになるともしている。
なお、これらの製品はすべて試験研究用で、国内において医薬品医療機器等法に基づく承認申請などは行っていないと同社では説明しており、今後も今のところ、そうした予定はないとしている。