パナソニック コネクトは3月28日、顔認証クラウド・サービス「KPASクラウド」の顔認証エンジンについて、本人認証エラーを従来比で約60%低減し、一度に照合可能な人数を従来の最大100万人まで拡大したという新バージョンを提供開始した。

  • 顔認証クラウド・サービスのバナー

顔認証エンジンの新バージョンでは、本人認証エラーを従来比約60%低減し、一度に照合可能な人数を従来の最大15万人から最大100万人まで拡大すると共に、マスクや顔の傾き、照度などの外乱に対するロバスト性も向上したという。

併せて、「Windows版照合アプリケーション」および本人の顔特徴データと顔画像を照合・登録するためのソフトウェア開発キットである「顔登録SDK・顔照合SDK」を提供開始し、KPASチェッカーのKPASクラウド対応を開始する。

Windows版照合アプリケーションは、提供中のiOS/Androidタブレット/スマートフォン版照合アプリケーションに加えて、3月31日に提供開始するもの。Windows端末を顔認証端末として利用可能になるため、顔認証を利用できる端末の選択の幅が広がるとしている。

  • 顔登録SDKと顔認証SDK

顔登録SDKおよび顔照合SDKは、自社のアプリケーションに顔認証の機能を組み込みたいユーザー企業に向けて、顔の検知と撮影、KPASクラウドへの顔画像登録や顔照合を行う機能を、SDKとして3月31日に提供開始する。

同SDKはJavaScriptとして提供し、ユーザー企業は端末やOSに依存せずWebアプリとして利用可能といい、「KPASクラウドBasic」と組み合わせて利用できるとのこと。

  • KPASチェッカー端末のKPASクラウド利用

KPASチェッカー端末のKPASクラウド利用開始は、長期間の安定稼働や高いセキュリティ性能の顔認証システムを導入したいユーザー企業に向けて、顔認証入退セキュリティ・システムである「KPAS」で実績があるあるというKPASチェッカー(顔照合端末)を、2023年4月からKPASクラウドでも利用可能とするもの。

顔照合端末として専用設計したハードウェアのため、汎用的なタブレットやスマートフォンよりも長期間の安定した稼働を実現するとしている。KPASチェッカーにはセンサーによる写真などのなりすまし検知機能を搭載しており、高いセキュリティ性能で顔認証を利用可能とのことだ。