Microsoftは3月27日(現地時間)、Microsoft 365 Blogの「Introducing the new Microsoft Teams」において、コラボレーションプラットフォーム「Microsoft Teams」のWindows向けの新バージョンを発表した。
新バージョンはユーザーからのフィードバックに基づいてゼロから再考したものであり、速度やパフォーマンス、柔軟性が大幅に向上しているほか、AIベースの支援ツールである「Copilot」によるインテリジェンス機能も搭載しているという。同日より、Public Previewプログラムの参加者向けにプレビュー版のロールアウトが開始されている。
新しいTeamsの特徴としては、以下が挙げられている。
- パフォーマンスの大幅な向上(起動が最大2倍高速、会議への参加が最大2倍高速、アプリのインストールが最大3倍高速)
- リソース使用量の削減(メモリ消費量を最大50%削減、ディスク使用量を最大70%削減)
- よりシンプルで、各機能にアクセスしやすい新しいUI
- 組織の境界を越えてコラボレーションできるように、認証モデルや同期機能、通知システムを改善
- AIベースのインテリジェントな支援機能を搭載
Microsoftは今月、OpenAIの大規模言語モデル「GPT-4」を使用したAI支援ツール「Microsoft 365 Copilot」を発表している。新しいTeamsにはこのCopilotが搭載されており、会議やチャットの要約を作成したり、議論されている特定のテーマについてAIに回答してもらったりといったことが可能になるという。
新しいTeamsにおける新機能は、Microsoft Teams Blogの次の記事でも詳しく紹介されている。
新しいTeamsは現在はプレビュー公開中であり、Teamsのパブリックプレビュープログラムに参加しているユーザーは先行して試せる。ターゲットリリースプログラムに参加している場合は、2023年4月中旬からプレビューにアクセスできるようになる予定だという。一般提供は2023年後半の予定となっている。また、現在はWindows版のみ公開されているが、2023年後半にMacユーザを含むより幅広いユーザにもプレビュー版を提供できる予定とのことだ。