日本オラクルは3月27日、オリエントコーポレーションが2024年に更改する新しい情報系基盤の本番環境に「Oracle Cloud Infrastructure」の「Oracle Exadata Cloud@Customer」を採用したことを発表した。同社は、基幹および周辺システムのデータに加え、多種多様な社外データ、非構造化データの利活用も行える基盤を整備するという。
オリエントコーポレーションは、オンプレミス環境の限界、ランニング費用の高止まり、個人情報・クレジットカード情報保護、セキュリティ・リスクへの対応を目的に、自社データセンター内でクラウド・データベースをサブスクリプションで利用可能な「Oracle Exadata Cloud@Customer」を採用したという。
同社は2000年のオープン・システム化に伴い「 Oracle Database」を採用、2013年には大量データを高速に活用することを目的に「Oracle Exadata 」を導入、2020年から柔軟な運用・保守によるコスト削減を目的に開発環境でOCIの「Oracle Exadata Database Service 」を活用している。
オリエントコーポレーション IT・システムグループ システム推進部長の小谷野純一氏は、「オリコの戦略は、従来型の信販モデルから発展的に脱却し、デジタル、グリーン、オープンイノベーションを切り口に、お客さま起点で価値を創造し、社会への貢献と企業価値向上を実現することです。『Oracle Exadata Cloud@Customer』を選んだ一番の理由は、高性能・高セキュリティな『Oracle Database』をハイブリッド・クラウド環境で利用できることです。これにより、ビジネスが成長し、多様化を続ける中で、必要なパフォーマンスと運用上のアジリティを手に入れることができます」と述べている。
オリエントコーポレーションは今後、現在の情報系基盤に多種多様なデータを柔軟に扱えるデータレイク領域と、各種データをBIツールや外部連携などマルチに使えるデータマート領域を拡張し、よりデータ利活用できる基盤へと整備することを計画している。