キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は3月27日、2022年9月に資本業務提携を開始したアジラ製のAI(人工知能)警備システムである「アジラ」を、4月上旬に提供開始すると発表した。施設に設置しているカメラの映像から異常・不審行動をAIで検知し、リアルタイム通知することで商業施設やオフィスビル、製造現場などの事件・事故の未然防止と迅速な対応を支援するという。

  • 姿勢推定による骨格情報の抽出

  • 異常・不審・違和感行動検知のイメージ

商業施設やオフィスビル、製造現場などの大規模施設では、多数の監視カメラが設置している一方で、警備員の人数には限りがあるため、多数のカメラ映像から事件・事故の瞬時の察知や見逃し防止が課題になっているという。

同社は行動認識AIを用いて異常・不審行動を検知するという同ソリューションの提供により、施設運営における警備業務の課題解決を支援する。

同ソリューションは、異常行動や不審行動の検知に加え、カメラ映像に映る人間の行動をAIが自律学習することで、通常行動から逸脱した動きを違和感行動として検知・通知し、事件・事故の未然防止などの対応を支援する。

行動認識AIを用いた24時間のモニタリングにより、自動で異常・不審・違和感行動を検出、リアルタイム通知し、警備員の見逃しや見落としリスクを低減する。

サーバ1台で最大50台までのカメラ映像の解析が可能といい、オンプレミス設計による遅延約1秒以内の迅速な通知で、リアルタイムな安全管理を支援するとのことだ。