日立製作所は3月27日、医薬品の効果や有害事象に影響を与える重要指標(バイオマーカー)を探索するサブスクリプション型のAI解析サービス「Hitachi Digital Solution for Pharma/ヘルスケアデータ解析プラットフォーム『B3 Analytics』」を、4月から提供開始することを発表した。
「B3 Analytics」は、日立が開発した独自の説明可能なAI「B3」をクラウド環境で利用できるサブスクリプション型の解析基盤サービス。
「B3」は、人体の遺伝子情報や電子カルテなどの医療データから、医薬品の効果に関連する因子を抽出し、それらの因子を用いて簡便な数式を組み立てることで、医薬品の効果を表す指標であるバイオマーカー候補を自動生成する。新たなバイオマーカー候補を短時間で高精度に検出できるため、効果の高い医薬品の開発とその開発期間の短縮に貢献するとしている。
同サービスの活用により、顧客が管理・保有するデータを用いて、顧客が自身がクラウド上で日立の「B3」による解析がコストを抑えてスピーディーに可能となる。また、大学や公的研究機関、自治体などを含めたさまざまな研究者が利用しやすくなることで、パンデミックの際の迅速な新薬開発・治療につながることも期待できるとしている。
なお、同サービスの提供価格は個別見積り(月額50万円~)。一定期間試用できる無料トライアルサービスも用意する。