ESETは3月24日(米国時間)、「What TikTok knows about you – and what you should know about TikTok|WeLiveSecurity」において、TikTokから個人データを保護するためのヒントを紹介した。TikTokを巡る主な疑問点を整理した上で、同アプリの使用中に個人データを保護するためのアドバイスを伝えている。
TikTokの過剰なデータ収集や中国政府との共有など、プライバシーやサイバーセキュリティに関する問題が世界各地で取り沙汰されている。他のソーシャルメディアプラットフォームも同様の問題を抱えているが、TikTokのユーザーデータの取り扱いに関わる問題は特に注目の的となっている。
TikTokは過剰なデバイスの許可を要求し、電話の連絡先、購入履歴、GPS位置情報などの過剰な量のデータを収集しているといわれている。この主張に対し、TikTokサイドはユーザーをスパムから保護するためにこれらの情報が必要と反論している。また、中国政府とのデータ共有を否定しており、同アプリがユーザーからGPS情報を収集することはないと述べている。
プライバシーやサイバーセキュリティに関する問題を抱えているTikTokだが、「それでもTikTokを利用したい」と思うユーザーもいるだろう。TikTokを利用するのであれば、共有するデータ量を最小限に抑えるため、公式WebサイトをWebブラウザで利用することが推奨されている。
またアプリを使用する場合は、電話の連絡先やFacebookの友人を同期しないよう注意するとともに、IPアドレスを隠すためにプロキシサービスを利用することや、位置情報を隠すために仮想プライベートネットワーク(VPN: Virtual Private Network)を利用することが推奨されている。
TikTokのプライバシーおよびセキュリティに関わる問題は、今後も継続して取り上げられる可能性が高い。ユーザーは個人情報の保護やオンラインセキュリティに対する意識を高め、安全なオンライン活動を行うために適切な情報収集と注意を払うことが望まれている。