Intelは3月24日(米国時間)、同社の共同創業者の1人であるGordon Moore(ゴードン・ムーア)氏がハワイの自宅で死去したことを同氏が設立した財団「the Gordon and Betty Moore Foundation」と連名で発表した。94歳だった。
ムーア氏は、自身らが1957年に設立したFairchild Semiconductorを辞め、1968年7月に新たに同僚であったロバート・ノイス(Robert Noyce)氏らとともにIntelを設立。1975年に社長に就任、1979年に会長兼CEOに就任し、同社を世界的な半導体メーカーへと成長させる基礎を築いた。その後、1997年に名誉会長に就任していたが、2006年に退任。その後も、半導体業界のイベントなどにたびたびメッセージを寄せるなど、重鎮として半導体業界をけん引してきた。
また、Fairchild Semiconductor在籍中の1965年には電子技術誌「Electronics」に、集積回路の素子の数が増加していることを将来展望とする記事を寄稿、これが後に若干の修正を経ながら、いわゆる「ムーアの法則」として世間に認知されることになる。
なお、現在のIntel CEOであるPat Gelsinger氏は、テクノロジー開発組織の本部であるオレゴン州Ronler Acresキャンパスの名前を「Gordon Moore Park」へと変更。技術開発グループの本拠地であるRA4ビルも、「Moore Center」と改名し、同氏の功績への感謝を表している。