味の素、ディー・エヌ・エー(DeNA)、DeNA川崎ブレイブサンダース、DeNAライフサイエンス(DLS)は3月23日、食とスポーツ、ヘルスケアの領域における新事業やSDGsに関する取り組みの共同創出に向け、基本合意書を締結したことを発表した。
味の素は、ライフスタイルに起因する食と健康の課題解決に積極的に取り組み、5月には神奈川県と「未病改善の推進等に関する連携協定」を締結するなど、地域社会への貢献活動も推進している。また、2021年12月より「&ONE」オフィシャルパートナーとして参画し、試合会場での朝食欠食防止 の呼びかけや、選手からのメッセージ放映、ヘルスケアアプリの紹介などを実施しているほか、2022年8月に開業したスポーツ施設「カワサキ文化会館」においても、館内カフェのメニュー開発や栄養セミナーの開催など、利用者に対する栄養面でのサポートを行っている。
DeNAグループは、インターネットやAIを駆使しながらエンターテインメント領域と社会課題領域の両軸の事業を展開している。
両者は2021年12月より川崎ブレイブサンダースが推進するSDGsプロジェクト「&ONE」(アンドワン)のオフィシャルパートナーに味の素が就任したことをきっかけに、地域の健康課題解決に向けた取組を協働によって推進していたが、今回の合意によりさらに活動の幅を広げることとなる。
基本合意の内容は、スポーツイベントなどと連動したSDGs・未病改善、糖尿病・認知機能低下の予防について意識するためのきっかけ作り、ヘルスケアの知見を活かした健康への関心喚起などとなっている。
この締結により、川崎ブレイブサンダースが推進するSDGsのプロジェクト「&ONE」に味の素が協力し、KBTの試合等のイベントで食とスポーツを楽しみながら健康・未病改善への関心を喚起すべく、KBT選手が登場する栄養啓発などを展開したい考え。
また、地域のイベントと連携した、生活習慣の把握や糖尿病リスク診断、認知機能のテストなどの実施により、これらの予防について意識するためのきっかけを作ることで健康寿命延伸に取り組むほか、高齢者と若者をeスポーツでつなぐ場を作っていく。
そのほか、味の素の疾病リスク検査「アミノインデックス」とDLSの遺伝子検査「MYCODE」の顧客基盤や データ分析を活用しながら、検査の前にまず健康への関心を高めてもらう取組を共同検討する。