東京大学発のスタートアップでAI(Artificial Intelligence:人工知能)の研究を手掛けるNABLASは3月23日、業界や業種を問わずに誰もがAI技術を利用することを目的とするノーコードAIツール「Nablassian」(ナブラシアン)を開発したことを発表した。
このツールは基本機能の「画像分類」「物体検出」「セマンティックセグメンテーション」に加えて、課題に合わせた機能追加によるカスタマイズ性が特徴だという。また、機能追加の際にもプロトタイプ開発が可能であり、迅速なプロジェクト立ち上げや最新AIの導入を支援するとのことだ。
昨今利用の機会が広がっているノーコード・ローコードツールは、プログラミングに関する専門知識が不要で手軽に開発を行える利点がある一方で、開発の幅がプラットフォームに依存するため柔軟性やカスタマイズ性の点で課題があった。
そこで同社は、業界や用途を問わず業務と解決したい課題に合わせた形へのスピーディーなカスタマイズに対応するノーコードAIツールとして、Nablassianを開発したという。従来のノーコードツールで発生する「限定されたモデルしか使えない」といった制約の低減を目指したツールだ。
さまざまなデータ形式に対応する前処理・後処理が可能であり、機械学習の知識が無くても利用を開始できるとのことだ。商品分類などの画像分類(教師あり)、異常検知や人の検出といった物体検出、不動産見取り図の自動作成といったセマンティックセグメンテーションが可能。その他の機能も追加可能。