ダスキンが展開するメリーメイド事業(家事代行サービス)は3月22日、「育休中の家事に関する意識調査」の結果を発表した。
同調査は同社が、企業の男性育児休業取得状況の公表が義務化となる4月1日の法改正を前に、全国の育休中または育休経験がある20~40代の男女を対象としてインターネットにより実施したものであり、有効回答者数は800人、
育休を取りやすい世の中になってきたかを尋ねると、「そう思う」「ややそう思う」の合計は、女性の約50%に対して男性は約72%だった。
取得したか取得予定の期間を見ると、男性の約7割が1日から1か月の短期間にとどまっており、取りやすいと感じていても、実際は長期間休むことができていない。
育児休業中に家事はできている(できていた)と思うか聞いたところ、約72%が「できていた」または「ややできていた」と回答した。
パートナーの負担を減らすためにやっていたことでは、「家事を積極的に行う」(約57%)や「育児を積極的に行う」(約48%)を挙げる回答者が約2人に1人おり、育児休業中のパートナーの協力意識が高いと同社はみている。
パートナーの育休時の対応への満足度を尋ねると、男性が約85%、女性が約59%、全体では約72%と、高い数字となった。
満足度を項目別に見たところ、最も高かったのは育児、最も低かったのが掃除だった。育休中に最優先となる育児と比べ、毎日の家事に忙殺され後回しにしがちな掃除の満足度が低い結果になったと、同社は考えている。
子供が生まれる前後に家事分担を話し合ったかを質問すると、約半数が話し合っていると回答した。また、話し合う時期が早ければ早いほど、育休中に「家事ができている」という回答者が多い。
出産後は話し合う時間の確保が難しく、時間に余裕のある出産前にコミュニケーションすることで家事がうまくいくと、同社はみる。
家事分担を話し合ったことがある回答者のうち、2人に1人が夫婦間でのすれ違いや不満に思うことが減ったと回答した。育児と家事の両立のために、いかに夫婦間でコミュニケーションするかの重要性が現れたと、同社は分析する。
家事や育児を親や友人など第三者に頼ることがあるか尋ねたところ、約53%が頼ることがあると回答した。
半面、頼ることがあるという回答者の約70%が、遠慮してしまうと回答している。頼りたいにも関わらず躊躇してしまうジレンマを抱えていると、同社は見ている。
家事と育児の両立のため、家事代行サービスやハウス・クリーニングを利用したいと回答したい人が約5割に上っており、第三者に頼りたい意向が強いと同社は分析する。
家事代行サービスやハウス・クリーニングの利用意向を育休中の家事ができていたかどうかと比較すると、「家事ができていた」という回答者の2人に1人がサービスを利用したいと答えており、「家事ができていない」という回答者よりも利用意向が強い。