オランダ裁判所、Facebookのプライバシー侵害を認定

Malwarebytesはこのほど、「Facebook illegally processed user data, says court」において、オランダでFacebookに対するプライバシー侵害の裁判が行われていると伝えた。ムステルダムの裁判所がFacebookに対し、ユーザーデータを違法に処理したとする判決を下したという。

• Facebook illegally processed user data, says court

この度、Facebookに対し、2010年4月1日から2020年1月1日にかけて、利用が認められていない個人データを広告目的に使用したという判決が下された。個人データをユーザー本人に通知せず、法的根拠がないにもかかかわらず個人データを第三者に共有していたとされている。

オランダのプライバシー保護団体「Consumentenbond」が、Metaの欧州子会社であるFacebook Irelandに対して集団訴訟を起こしたことも紹介されている。同団体は今回の判決に基づき、Facebookと和解交渉に臨むことを希望しているという。こちらの訴えもFacebookがユーザの性的嗜好や宗教などの個人データを第三者と共有し、広告に利用したというもの。損害賠償の段階に移行すれば、該当期間にFacebookを利用した約1000万人のオランダ国民が訴訟に参加できると考えられている。

Facebookは、第三者のWebサイトにCookieを設置したという訴えも起こされていた。ただし、この件に関して、裁判所はCookieの責任はWebサイトの所有者にあると判断している。Meta社の広報担当者は、こちらの判決について満足していると表明しつつ、その他の点については控訴すると述べているという。