デル・テクノロジーズは3月16日、設置条件に制約のある環境に最適なエッジ向けの自己完結型ハイパーコンバージド インフラストラクチャー(HCI)製品「Dell VxRail VD-4000」を販売開始したと発表した。価格は最小構成で439万円から。
「VxRail VD-4000」は、奥行約36cm、幅約27cmの靴箱ほどのサイズに、2台のコンピューティングサーバ とvSAN witness(監視)サーバーを搭載。
筐体内に監視サーバを搭載したことにより、これまでは低帯域幅や設置面積などの制約で使用が難しかったエッジ環境でのHCIの利用を可能にする。
2台のコンピューティングサーバによるクラスタの冗長化によって、万が一、障害が発生した場合も継続して稼働することができる。
「VxRail」HCIシステムソフトウェアが、監視サーバのライフサイクルを自動管理するため、常に検証された状態で機能する。データセンターやクラウドベースでの監視が不要なため、設置面積の小さな自己完結型の2ノードvSANクラスタを構築できる。
エッジ環境を考慮し、マイナス5℃から55℃の温度で動作し、衝撃、振動、熱定格の厳しい 環境に耐えられるようテストされている。
そのほか、「VxRail VD-4000」は電力効率を考慮した設計となっており、2台のコンピューティングサーバと監視サーバを搭載した構成では、標準的な3ノードクラスタよりも消費電力を38%低減するという。