Linux Foundation Japanは3月15日、企業向けオープンソース開発の効果と影響力を向上させるためのロードマップ日本語版の公開を発表した。

オープンソースプロジェクトに関わる持続的なエコシステムの構築、技術の発展や商業的な活用を促進する非営利団体Linux FoundationのAI&Data分野Strategic Programs VicePresidentを務めるIbrahim Haddad博士が2月に記した「A Road Map to Improve the Effectiveness and Impact of Enterprise Open Source Development」(企業向けオープンソース開発の効果と影響力を向上させるためのロードマップ)の日本語版(PDF18ページ)で企業などの組織においてオープンソース開発を行う課題やメリット、その手法を纏めている。

主なトピックスとして目次から
  • プロジェクト コミュニティから開発者を採用する
  • アップストリームへの貢献を支援し、時間を割り当てる
  • メンターシッププログラムの構築
  • オープンソース人材トッキングとパフォーマンス メトリクスの公式化
  • オープンソース イベントの参加と主催
  • 柔軟なITインフラの提供
  • 開発者のコード コントリビューション(貢献)を追跡する
  • 広範囲に影響を及ぼす重点分野の特定
  • 社内コラボレーションの促進
  • インナーソーシングの実施
  • 推奨事項と教訓
  • 結論

Ibrahim Haddad博士自身もEricsson Research、Open Source Development Labs、Motorola、Palm、Hewlett-Packard、Samsung Researchなどで技術開発、及びポートフォリオ管理の仕事を歴任。Pytorch Foundationのエグゼクティブディレクターも兼任するなど、業界と技術的課題に対処するプロジェクトの支援を行っている。