Microsoftは現地時間2023年3月9日、長年システム系ツールを提供するSysinternalsのLinux版を更新した。公式ブログによれば、更新したのはホスト監視ツールのSysmon バージョン1.1 for Linux、ストレージのデフラグツールContig バージョン1.83、プロセスダンプツールのProcDump バージョン1.4.1 for Linux、プロセス監視ツールのProcmon バージョン3.93の四つ。GitHubからソースのダウンロードおよびビルドや、サポート済みLinuxディストリビューションのパッケージ更新を実行する。
SysmonはBTF(Berkeley Packet Filter)対応カーネルを利用することで、Red Hat Enterprise Linuxなど広範なLinuxディストリビューションのサポートを追加した。Contigは64ビット版が正常に動作しないバグを修正し、ARM64のサポートを追加している。ProcDumpは例外メッセージの内容に基づいたダンプ生成機能が加わった。ProcmonはUIの修正とログファイル生成に伴う修正を加えている。Microsoftは2020年7月からLinux版Sysinternalsのオープンソース化に取り組んできた。