GMOインターネットグループは3月10日、「ChatGPT」を業務に活用していくと発表した。グループ全体で、ChatGPTの活用を推奨し、業務効率化や新しいサービスの展開検証など、さまざまな場面で積極的に活用して研究開発に取り組む。

ChatGPT以外にも、「Notion AI」「Github Copilot」、「New Bing」を活用し、業務効率化や新しいサービスの開発に向けた検証を進めるという。プライバシー保護の観点から、機密情報や個人情報を含んだ業務には利用しない想定。データ学習されないAPI版を利用するなど、すべての業務での活用を目指す。

具体的には、文章作成時のタイトルやキャッチコピーのアイディア出し、文章の要約やトンマナ変更、EXCEL関数の構築、プログラムの生成やデバッグなどに活用していく。従来のSEO対策に対応するための研究も進めるとのこと。

同時にグループにおける使用ルールの整備を進める。情報を扱う従業員についても、情報を適切に取り扱うための情報リテラシー研修などを実施し、意識レベルを向上させる。

同社が従業員を対象に実施した調査結果によると、73.5%がChatGPTを認知。そして約40%の従業員が利用した経験があることがわかったという。

  • GMOインターネットグループ内でChat GPTの認知度は73.5%

    GMOインターネットグループ内でChat GPTの認知度は73.5%

同社はChatGPTの業務活用を推進するため、「ChatGPT業務活用コンテスト」の開催を決定。賞金総額は1000万円で、新たなアイディアやイノベーティブな活用事例をグループ内から募集、従業員全員で優秀者・チームを決定するとのことだ。