Googleは現地時間2023年3月8日、オープンソースの機械学習基盤OpenXLAが利用可能になった旨を発表した。Alibaba、AWS(Amazon Web Services)、AMD、Apple、Arm、Cerebras、Google、Graphcore、Hugging Face、Intel、Meta、NVIDIAが共同開発するOpenXLAは、APIを通じた機械学習フレームワークの選択、ハードウェア選択の自由度、複数のホストやアクセラレーターを対象とした規模拡大、MLIR(中間表現フレームワーク)ベースの部品、拡張性の高い機械学習コンパイル基盤の構築と、多様な利点を備える。

  • 機械学習モデルでHLO(高レベル操作)を実現するStableHLOを通じて、各フレームワークの成果物を任意のハードウェア向けに最適化する(公式ブログより)

    機械学習モデルでHLO(高レベル操作)を実現するStableHLOを通じて、各フレームワークの成果物を任意のハードウェア向けに最適化する(公式ブログより)

Googleは「モデルのパラメーター数が指数関数的に増加し、深層学習モデルのコンピューティングは6カ月ごとに倍増する中、開発者はインフラストラクチャーのパフォーマンスと使用率の最大化を求めている」と、現在の機械学習基盤が抱える課題を指摘した。また、TensorFlowやPyTorchなど複数のフレームワークに対する学習労力を軽減するため、橋渡しする存在が必要であるとも強調している。同社はOpenXLAがオープンソースプロジェクトとして、「対等」「尊敬の文化」「規模拡大と効率的なガバナンス」「透明性」を重視しているとも述べた。開発者に対してはTwitterのフォローやメーリングリスト(Googleグループ)への参加を呼び掛けている。