Sambaチームは3月8日(ドイツ時間)、「Samba 4.18.0 - Release Notes」において、Sambaの最新バージョンとなる「Samba 4.18.0」の公開を伝えた。今回のバージョンは特にパフォーマンスの改善が注目される。
Samba 4.18.0の主な変更点は次のとおり。
- パフォーマンスの向上。Sambaは4.13、4.14、4.15、4.16において主にシンボリックリンクの競合に対するセキュリティ機能を強化した。反面、メタデータが多い高負荷状態でパフォーマンスの低下が発生するようになっていた。この問題は4.17でかなり改善されたが、4.18でさらに改善が行われ、競合パスベースの操作におけるロックのオーバーヘッドが4.17と比較して3分の1まで減少した。この負荷レベルはオープンおよびクローズ操作のスループットが4.12レベルまで高速化したことを意味している
- samba-toolの出力するエラーメッセージの正確性が向上。例えば、ユーザー名やパスワードが正しくない場合、ldbデータベースのファイル名が異なっている場合、ゾーンまたはレコードが存在しない場合、特定のファイルが不足している場合、ネットワークがダウンしている場合、--realmや--debug引数が不適切な場合のエラーメッセージがわかりやすくなった
- samba-toolにおける-color=yes|no|autoオプションをすべてのサブコマンドに対して指定できるように変更。また、yesにalwaysとforce、noにneverおよびnone、autoにttyとif-ttyが指定できるようになった
- samba-toolにおける各種変更と改善
Samba 4.12よりあとのバージョンにアップデートしたことでパフォーマンスが低下したと感じている場合、Samba 4.18.0へアップデートすることでパフォーマンスが4.12と同レベルまで戻る可能性がある。